「数学ボーイ」が出版される日は来るのか

数学ガールという本がある。小説の中に数式が出てきて数学が学べるという本である。テーマは数学で萌えようとかそんなだったと思う。

主人公の僕が高2のところから始まって、数学を勉強していると女子にもてまくり、なぜかハーレムまでできてしまうという話である。「数学を勉強してもそんなもてねーぞ」というのが普通の意見であるが、ファンは多い。現在のところ4冊出ているが、自分は3冊持っている。最新版は、乱択アルゴリズムというコンピュータサイエンスがテーマになっているもので、大学レベルのものを高校生が解いている。

この本を読んだ男子が数学やるともてるんだと勘違いし、数学とガールの関係性から数学を愛してしまうことで、理系離れにある程度貢献していると考えられる。その一方で、女子の理系離れが深刻になってきた。九大の数学科では後期入試で定員9人中5人が女子枠で埋められるとか。

そんなわけで、数学ガールの男子版「数学ボーイ」が必要なのではないか。